実銃は近代以後最も有名かつ成功した銃器設計者であるジョン・ブローニングによって設計され、コルト社で製造された。量産されたうちでは最古のガバメントの先祖にあたるモデルで、米軍によって実射、耐久テストの他実戦テストも行われた。ここで出された問題点や要望によって改良が重ねられ、周知のガバメントに発展していくことになる。生産は1900年から1903年まで行われ、生産数は約3,500挺とされる。
 使用弾薬は.38コルトオートマチックという現在では使用されていないものだが、薬莢の寸法は現在の.38スーパーACPと同一で、やや弱装なだけの弾薬だった。最大の特徴は前後にリンクを持ち、マズルが後退だけでなく下降もし、バレル軸線が平行を保つ独特のショートリコイルシステムだが、分解方法、リアサイトを兼ねたセーフティ、スライドストップおよびグリップセーフティがない、グリップ後下部にあるがいわゆるコンチネンタルタイプとは作動方向が逆なマガジンキャッチなど後のガバメントとは相違点が多い。
 製品は独特のショートリコイルシステムの動きを再現した擬似ショートリコイルモデルで、単発ながらトリガーを引くとスライドが後退、排莢し、スライドが前進するという作動が楽しめる。セーフティは機能はないものの上下に動き、マガジンキャッチもライブでマガジンが着脱できる。独特の分解方法もほぼ実銃通り再現してある。
 製品にはアクション用のプラキャスト製ダミーカート3個が付属する。

当時の価格 完成品24,000円 キット13,000円

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実銃について

製作記










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